短期集中連載 〜MELEE とわたしと盆栽屋〜 さらなるアップデート編 ついにデュラエースへ!

7月。
わたしはひとつの到達点に居ました。
それは機材的な到達点。
「もういじるところが無いだろう」
ホィールをポガチャル選手にならいSES 4.5に換装した後の実感です。

そこにリスペクトがある。


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しかし、
自らの不埒な気持ちに抑えがつかなくなっているのも同時に気が付いていました。
「この自転車、重くないか?」
そうです、最新のカーボンエアロロードであるENVEのMELEE。
フツーに組めばじゅうぶん軽いわけなんだけど、乗り手のリクエストを叶えるべく常識を超えていったらクセ強パーツばかりの組み合わせになり重量化。

それでも金属フレーム時代には得られなかった重量なのでじゅうぶん軽いわけなんですけど。
カーボン界では重い。
詳しく量ってないけれど、絶対にそう。


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実際に計量すると。
7,71kg。

なにがこんなに重くさせているんだ。
そう思って自転車を眺めていると、すぐにわかりました。
このデカ過ぎるレバーか、前後の変速機か。



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それらのパーツをちょっと調べてみると。
あら、この自転車に搭載されているパーツだけでも、S社とS社を比べると200gも差があるじゃないか。

まじかよ。
ここで換えない盆栽屋は無し。
ちょうど、SRAMのREDもモデルチェンジ間近という噂もあるなかですが。
ここでシマノにシフトチェンジすることを決断するのでした。

そんなリスペクトもある。


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こうして、個別にパーツ単体重量を計量しては撮影。
組み付けのペースが狂うので、必ず数点のパーツを撮影し忘れてしまうわけですが。
今回もそうなりました。


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いや、もう全然軽いよなぁ。
シマノの場合はバッテリーが別につくわけですけど、それがあっても軽い。
そして、レバーもFDも、RDもコンパクト。
シュッとしとります。

今までシマノのパーツを「カッコいい!」と思ったことも表現したこともありませんでしたけど。
これはカッコいいと思います。
9200からアリです。

リスペクトします。

ちなみにシマノに変えたことにより「え、シマノ嫌いの盆栽屋さんが、、、」なんて言われることもありますが。
今までシマノのことを「嫌い」とか言ったり表現したことはありませんのであしからず。
趣味に合わないという趣旨の表現はかつてあったかもしれません。


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なんならブレーキローターも軽量。

単純な重量比較になってしまいますが。
いちおうスラムの擁護をしておくと、スラムの場合はクランクとスプロケットがシマノよりも超軽量になります。
その重量的に得意分野を使用することなく、クランクは楕円ギアを使いたいためにROTORを。
スプロケットは12トップにしたいために激重のカンパを自分で組み合わせて使って、、、、
重いモノばっかりをチョイスしてしまっていたということなんです。

このたびレバー、ブレーキ、ローター、FD、RDをシマノにすることにより、盆栽屋の自転車の重量化も若干の歯止めをくわえることができたと思います。


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それにしても、コンポーネントの半分くらいの交換なのに。
全バラが前提になってしまうとは。
フル内装のフレームならではですね。
それによる性能も享受してきてますのでこれは納得するしかありません。


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ENVEのMELEEの専用シートポスト用に、Di2のバッテリーホルダーも専用品に。
外部には見えない部分ですが、スッキリして気持ちいいところです。


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SRAM環境下で、シマノのスプリンタースイッチを使っていた其の名も「越境スイッチ」。

実は、すでにシマノ化している部分が確実にありました。
このたびレバーもシマノになるということで再越境です。
しかし、この91000時代のスイッチは、ケーブルがさらに細くなった9200のレバーには対応しません。

長年海外に住んで帰国してみらた以前とは全然違う国になっていたみたいな、そんなドラマのような展開です。
しかし、スイッチは新しい細いケーブルを繋げば簡単に作業完了。
無事使えてホッとしました。


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半年くらいしか乗ってないのに、ほぼオーバーホールみたいな作業量。


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完成後に計量をしてみると、、、なんと290gも軽くなっているではありませんか!
ぎょえー!

これは予想以上。
冷静に考えるとはじめの想定重量差200gを超えるのは、リアディレイラーのビッグプーリーの有無の差なのかと。
とはいえこの重量差は無視できないのでは?

換えて正解だったと、この瞬間に悟りました。


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もちろん、さっそく乗っていますが。
当たり前のように軽い。
300g弱も一気に重量が変わると気付かないライダーのほうが少ないのでは?と思います。

とくにレバーが軽くなったのはスグに気づけるところ。
しかも、そのちょうどいい大きさはフィット感上々で気に入りました。

シマノのコンポーネントは、9S時代のアルテグラ6500以来ということでほぼ20年ぶりなわけですが。
当時のレバーはわたしの手に合わず、長距離を乗ると親指と人差し指のあいだにわたって手のひらにミミズ腫れのように皮膚が硬くなってしまっていたわけですが。
この最新のレバーにその心配は不要でしょう。


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最近はにわか雨が多いので、雨の中でも走りますけど。
ブレーキの良く効くこと。
そして、レバータッチの良さ。
引きは軽いわ、確実なタッチだわ。
最高の品質です。

変速の操作はボタン位置をカスタマイズして、SRAMの「F-1方式」を導入。
これでSRAMからの組み替えでもほぼ違和感なく使用できます。
FDの同時押し変速はシマノにはないわけですが。

ブレーキパッドとブレーキローターの間隔はじゅうぶんに空いており、組み付けも簡単でその後の微妙な「シュッシュ」というローターとパッドが触れる音も皆無。
変速性能も最高。
正確で速い!
圧倒的だと思います。

お客さんのご注文でシマノのコンポーネントを触らせてもらっていてすでに思っていたことですが。
自分の自転車にして長時間乗ってみるとさらに印象が良くなってしまいます。
こんなに性能がいいのに、一番安いなんて、、、(3大コンポーネントのハイエンド比較)

Di2も熟成が進んでこの9200系からレバーがワイヤレスになりました。
そのおかげで無駄なケーブルが不要になりましたし、自転車もスッキリします。
さらにGARMINなどのサイコンに同期させるのもオプションのパーツを必要としません。
すごく良く進化しているのではないかと思います。


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■フレーム

ENVE MELEE STEALTH BONSAI F35

■スペック

レバー:SHIMANO DURA-ACE ST-R9270
Fメカ : SHIMANO DURA-ACE FD-R9250
Rメカ:SHIMANO DURA-ACE RD-R9250
クランク:ROTOR ALDHU CARBON + Q-Rings 53-39
ブレーキ : SHIMANO DURA-ACE BR-R9270
チェーン:SRAM RED
BB : CRAMIC SPEED COATED
スプロケット:Campagnolo SuperRecordベース セルフ組み替え 12-32

ハンドル:ENVE AR Handle Bar
ステム : ENVE 内装モデル
バーテープ:Cinelli
シートピラー:ENVE
サドル:Fizik ALIANTE CARBON
ペダル : SPEEDPLAY AERO 盆栽自転車店 Ti シャフト&プレートカスタム

リム:ENVE SES 4.5 22
ハブ:CHRISKING R45D Ceramic Matte Turquoise
タイヤ:MICHELIN POWERCUP

ボトルケージ : ARUNDEL

良い子はマネしちゃダメの3大コンポが同居する異常自転車。
古き良き時代のサイクリストなら懐かしいと思ってもらえるのかもしれないですけど。

































9月17日(日曜日)は、マスカットライドのため臨時休業とさせていただきます

こころにはいつも自転車とリスペクト盆栽自転車店です

■住所 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-11-8 1F
■OPEN ~ CLOSE
11:00〜15:30 Cafe(Saturday Only 不定期営業 カフェの営業日はカフェ部門のInstagramをご確認ください)
13:00〜20:00 Cycle Works (Wednesday Close)
■Wednesday is every closing
■AD 151-0051 4-11-8 Sendagaya Shibuya Tokyo
■WebShop https://bonsaicycleworks.com/

□より深淵な世界は個人ブログのほうをご覧ください

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by bonsai-astn | 2023-09-11 12:00 | BONSAI x ENVE
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