盆栽自転車店は10周年を経てさらに爆進していきます

流浪の店。
それは盆栽自転車店。

流れ流されてここまで来た。
何に流されたのか?
それは流行?ヒト、モノ?それらではない何か?

そして流れて10周年。
たしか1周年の時に一部のカスタマーの方にお祝いしてもらったことがあったけど。
こちらとしてはそんな気分ではなかったし。
一年目の区切りを祝える精神状態ではとてもなかった。
では、10年経って少しは区切りを祝える精神状態になったのかと言われれば、それは果たしてはわからないけれど。
自分としては其れなりの節目を迎えることができたのかなという感じ。
たまには自分の足元を確認することも必要なんだろう。

そこにリスペクトがある。

盆栽自転車店が開店したのは、2011年9月22日。
あの震災の年でした。

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当時はカフェ併設の自転車店として、それなりに珍しがってもらえたと記憶してます。

開店した当時は毎日営業していたカフェ部門も数年前に縮小してしまいまして現在は育休にて臨時休業させていただきます。
いずれは週末だけでも復活する予定ですので、有名シェフも御用達かつ、本場イタリアを知る方も絶賛してくださり、有名スポーツ選手も東京1だと言ってくださるナツキのコーヒーとお菓子をぜひご賞味ください。

開店当時の写真を見ていたら、当時のチームジャージを着ているわたしが居ました。
これは最初期のジャージです。

レーサーパンツはカスタム製作できるモノは質が落ちるので、真っ黒のレーサーパンツを合わせることを大前提としてデザインした当時としてみても革命的な割り切りデザインだったのではないかと思います。

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最初期は、もちろんチーム用にしかジャージを作っていませんでした。

そしたら、このジャージが予想外の好評で「売ってください」というお声を全国からいただきまして、なのでその方々に「ではチーム入りをお願いします」と言うと「それは勘弁してください」と言われてしまします。

ジャージは人気があるけれど、チーム活動には興味がないというジレンマ。

それが自転車屋としては珍しいオリジナルジャージの販売につながっていくわけですが。
リスペクトがどこにあるのかわからない。
それは開店当時から始まっていたのかも知れません。

現在、店頭やWEb Shopで販売されているジャージはチーム用でもなく、クラブ用でもない「販売用」ですのでどうぞ気兼ねなくご購入ください。

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シクロクロス用のジャージは、ロード用とは色を変えて出しました。

そういや、初代はネイビーだったんだなって。
わたしも忘れてましたよ。

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ジャージだけを欲しがられてしまうチームでしたけど。
開店当初からチーム活動にはかなり気合を入れてまして。
それはもう集ってくれたチーム員のほんわかとした士気と噛み合わないくらいだったわけですが、自分でも認めていいくらい情熱的に取り組んだと思います。

とはいえ、ロードチームの目標設定として「ツールドオキナワ完走」だったというのもあり、その目標設定はレーサーとして完全に中途半端だったなと反省しています。

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やはり、競技をやるからには一度くらいは「勝ち」を味あわせてあげたかった。

大人数でスタートするロードレースで勝利するなんていうのは、実際かなり難易度が高いわけですが。
完走が目標のレーサーと勝利が目標のレーサーは自ずと走りが変わってきます。
それは練習の走りから違いが出てしまいます。

ある日、そのことに気付いてしまって愕然とした記憶があります。

それに早くから気付いてあげられなかったのが今となっては悔やまれますが、シクロクロスでは「勝利」の味を知るチーム員も出てくれたのでそれは良かったのかなと思います。

イチリュウくんが何度か?一度だっけか?勝利してますね。

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シクロクロスはレース数も多いし、カテゴリー分けもなされているのでレースによっては勝つことも夢ではないと思います。

というか、具体的に「勝利」するという結果ではなくて、「勝利」できなくても、レース中に勝負する場面が何度となく、どの順位であっても訪れやすいのがシクロクロス。
なので完走狙いで出来上がってしまった脳内の意識から、目を覚ますことを促すことができるのではないかと個人的に思います。

そういう意味でもシクロクロスおすすめですよ。

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さて、そんなチーム活動は2017年5月のRapha Prestige参加でひと区切りをつけることになりました。

ここで完璧な走り(完璧なチームキット、ルートミスなし、常にまとまって走る)を披露したわたしたち。
レースではないのでそれは完全に自己満になってしまいますが、チームの完成度が最高に高まった瞬間を見ることができて良かったと思います。

現在は、サイのツノのようにただ独りレース活動をしています。
所属は盆栽屋のみ。
独りなのにチーム?
カタチに捉われず無理なく理想を追求してそれを体現するのであれば今は独りという感じがベストという。
そんなマイペェースさを発揮できるようになれたのも、10年間の成果なのかもしれません。

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肝心の自転車販売を振り返ってみると。

開店当時には、今はある金属製の棚がなく。
工具の種類も全然少ない。
もちろん、商品なんて全然ないような状況でした。

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開店に合わせて問屋から仕入れた完組ホィールを在庫してましたけど。
お店を開けてみるとカスタマーから求められるのは手組みのホィールばかりでした。
こういうところも開けてみないとわからないものです。

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カスタマーS氏(M氏)のENVEが、BONSAI x ENVEの記念すべき納車第一号です。

当時のENVEは軽量がウリのメーカーだったわけですが、すぐにSESが登場してきて「空力」に重きを置いたメーカーになります。
さらに「頑丈さ」も年を経るにつれて認められ、カーボンホィールが決戦用の飛び道具だったユーザーの認識を変えていきます。
MTB用のカーボンリムも早くから作っていた先見性もあるので、それがグラベル用のリムにも活かされており品質は相当高いと思います。

こうして自分でも使いたいし、カスタマーからもリクエストがある様なブランドを長く取り扱うことができて幸せです。
ENVEの場合は10年の間にクオリティが落ちてしまったり、カッコ良かったのにそれが悪くなってしまうなんていうことがありませんでした。

開店して10年で代理店が3度も変わったENVEで、その点ではかなり翻弄されたと言いますか、都度不安に駆られたブランドではありますが。
これからも楽しみなブランドのひとつです。

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代理店がよく変わってしまうブランドとしては、SRAMも代表格と言えるでしょう。

最近まで色々ありまして、こちらもかなりヤキモキさせられてしまいましたがなんとか良い形にまとまって?カスタマーの皆様にかけてしまうご迷惑が最小限に済んでいるのかな、、、、?と思います。

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過去の写真を漁っていたらついつい長くなってしまいました。
まさに思ひでポロポロ状態ですかね、これは。

ヒトに歴史ありなら、店にも歴史あり。
利用してくださったカスタマーの皆様のおかげで10年の歴史が出来ました。
そこにリスペクトがある。

業界の片隅にひっそりと生息する小さなお店ですので。
これからも面白いご提案ご案内ができるように爆進して行きます。
何卒よろしくお願いいたします。

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すでに絶賛販売中の10周年グローブをはじめ、10周年企画をガンガン投入して行きますのでご期待ください。



















9月26日(日曜日)は周年ライドのため臨時休業させていただきます

こころにはいつも自転車とリスペクト盆栽自転車店です

■住所 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-11-8 1F
■OPEN ~ CLOSE
08:30〜17:00 Cafe(Friday)2020年10月12日からしばらくのあいだカフェは休業とさせていただきます
10:00〜17:00 Cafe(Saturday & Sunday & 祝日)
13:00〜20:00 Cycle Works
■Wednesday is every closing
■AD 151-0051 4-11-8 Sendagaya Shibuya Tokyo
■WebShop https://bonsaicycleworks.com/

□より深淵な世界は個人ブログのほうをご覧ください

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by bonsai-astn | 2021-09-23 12:00 | 盆栽屋仕事録

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