CX TOKYOにフル参戦する男

ある日。
ぶらりとお店に立ち寄ってくれたRaphaの矢野氏より依頼をもらいました。
「CX TOKYOでJ-POWのメカニックをしてほしい」と。
一寸、驚きのけぞったのですがここで受けぬ盆栽屋は無し。
そういうわけで引き受けさせていただきました。
とはいえ、レースメカニック。
やったことがありません。
まともなメカニックのお世話になったこともありません。
TOJなどのロードのステージレースで帯同している他チームのメカニックの仕事ぶりをチラ見する程度のことはあったものの。
専属でいっしょに帯同するとか、ワンポイントでも現場でお世話させていただくとかはいっさいの経験がないことに気付きました。
そこで頼ったのは仲良しショップのEffectのノッチ氏。
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今シーズンも弱虫ペダルシクロクロスチームのメカニックとしてシーズン中のレースに常に帯同されているノッチ氏にレースメカニックが準備するもの、心構えなどをお店に聞きにいきました。
レース前の水曜日で営業中にもかかわらず親切に教えていただきました。
(Effectさんは水曜日も営業しています)
そして、木曜日の祭日は佐野ラーメンライドから帰って、すぐに着替えて成田からやってくるJ-POW御一行をお店で待ちます。
そうです。
わたしのCX TOKYOは木曜日からスタートしていたのです。
お店は臨時休業をもらっていましたが、夜にはこうしてお店をこっそり開けていました。
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夕方過ぎに到着した御一行は、J-Powにワイフであるエミリー、そしてCX-HairのBill氏。
今回はエミリーを連れて来たからメカニックが来なかったのかな?
普段のJ-Powのメカニックは元々GARMINでメカニックをしていたという、Tom Hopper氏。
Tom氏もちいさいお子さんが居るのでシーズン最後のレースで日本は遠いよとか、そういうハナシだったのかもしれませんが、とりあえずわたしが日本のトムになることに。
ここではJ-Powの運んできてくれた自転車2台(メインとサブ)を輪行袋から取り出してパッキングを解いて組み付けさせていただきました。
Sciconよりも小さめな輪行ケースのなかに2台の自転車が詰められているのに驚きですが。
ちゃんと入っていました。
遠征慣れしているのでパッキングの技術も要所を抑えておりすばらしい。
メインの自転車にちょっとだけ問題があったのでちょいと修理して明日のJ-Powライドに間に合わせます。
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Rapha JapanはこのCX-Tokyoのために盛りだくさんのイベントを用意しており。
J-Powとのシティライドからイベントがスタート。
わたしはここに参加しなくても良いという感じだったのですが。
選手とのコミュニケーションを深めておくということと。
自転車を組み立てたはいいがJ-Powのフィーリングには合っているのか心配だったのでいっしょにシティライドをすることにしました。
ライドは昼の14時30分から。
東京の観光名所をRaphaのカスタマーのみなさんとゆっくり走ります。
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そしたら、心配的中。
シティライドはサブバイクだったわけですが。
ちょっと変速のフィーリングが合わないみたい。
レバーの中のラチェットに砂が入ってしまっていたのも原因だったようです。
ライドが終了後すぐにお店に持ち帰って調整をさせていただきました。
いろいろ試しているうちにJ-Powの正解がどこなのか見失いそうになって黙々と調整すること数時間。
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その日の夜に納品させていただきました。
そしたら夜はAndy Bokanev氏のクロス写真展のトークショーが。
調整の闇にはいってしまったおかげでトークショーの部分は完全に聞き逃してしまったのですが久々にボカネフ氏にもお会いできてよかったです。
カレが撮影した写真はRapha Cycle Club東京にて販売されていたのですが、盆栽屋はいち早く一番人気をキープさせていただいてます。
もうすぐ我が店頭に持ち帰ってくることができるでしょう。
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土曜日は自分のレース。
とはいえ、J-Powの自転車が気になります。
調子が悪かったサブバイクも乗ってもらって。
メインのほうも再度確認してもらって再調整するところはないかチェックしてもらいます。
砂のレースに向けてサドルポジションをいじっているのが印象的でした。
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自分のレースを終えてマッハで帰宅して、またサイクルクラブへ。
今度はCX Hairのイベントです。
SVENNESSのムービーを制作者であるBill氏とJ-Powの解説付きで鑑賞できるという感動的かつ意欲的なイベントです。
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そしたら出てきましたよ。
Pitのテクニック。
シクロクロスではPitという要素も大きくレースに関わります。
経験は無いなりに想像はいろいろとかき立てていたのですが、これは予想してなかったテクニック。
まさに行って良かったなと思えるイベントでした。
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いよいよ当日を迎えました。
天気は予報通りの雨。
ウィンターストームというくらいの嵐。
とはいえ空気は暖かい。
しかも昼には止むらしい。
晴れでは洗車の必要が少ないこのレース会場もこの雨のおかげで林道区間がぐちょぐちょのスリッピーなテクニカルなコースに変貌していました。
昨夜に見たSVENNESSの通り、J-Powは何度も同じ区間の試走をくりかえし練習していました。
わたしはフロアポンプとボトルをコース脇で携帯してJ-Powの試走を見守ります。
空き時間にはPitの練習も。
昨夜に教わったポイントも抜かり無く徹底します。
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そして、帰ってきたバイクはもうドロドロのジャリジャリに。
これをキレイなフレッシュバイクにしなければいけないわけです。
洗車の際にはSpeedVagen Family Racingのメカニックである今村さん(上写真左の方)が持ち込んでくださった機材が大活躍しました。
今村さんは愛知県の豊川で自転車道というお店を経営されています。
ちょうど天候も晴れてきたのでテントの外で自転車をお掃除。
わたしはJ-Powの自転車をお世話するだけだったわけですが。
今村さんはSpeedVagenのハマー選手に矢野さんとそして外国人選手のZachのぶんまで調整と洗車されていて、その手際の良さっぷりは眼を見張るものがありました。
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そういうわけで女子のレースはまったく観戦するどころか、気にもできずに、エリート男子のレースに向けてちょっとキンチョウのぴりぴり感がありつつレースのスタートに。
ワイフのエミリーがスタートを見送ってくれることになったので。
わたしはRaphaのヒロとPitで待機。
毎周回ほぼ先頭でやってくるJ-Powに自分たちの位置を伝える意味も含めて応援をします。
J-Powはさいわいなことに一度もPit入りすることがありませんでした。
トップ選手はみんな自転車を一度も交換すること無く走りきっていました。
これはトップ選手ほど自転車の扱いに長けているということがうかがえるのではないかと思います。
ある程度汚れた状態でも走れる。
交換のリスクよりも、メインバイクで走り続けるメリットをとったというところでしょうか。
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レース展開はみなさんご存知のとおりハラハラしたものでしたが。
無事にノートラブルでレースに勝ってくれて良かったです。
ゴール後の選手のお世話はエミリーがやってくれてるだろうから大丈夫かな。
とりあえず脱力して「終わったなぁ」なんてしんみり思っていたんですけど。
あ、そういえば表彰用に汚れた自転車のままだとアレかなと思い出して表彰台にダッシュ。
ギリギリでバイク交換に間に合いました。
あぶねー。
こういうことって誰かが教えてくれるものではありません。
気付けてヨカッタです。
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レース後、まずはワイフのエミリーに感謝されました。
そのあとにJ-Pow自身にも感謝のお言葉をいただきましたけど。
エミリーから感謝されたのがとても嬉しかったです。
レースメカニックとしては初心者だったけれど、少しはお役に立てたかなと。
こんな貴重な経験を積ませてくださったRaphaの矢野さんには感謝しかありません。
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J-Powの近くに居て観察させてもらったのはプロ選手としてのマナーの良さ。
その様子はCross Vegasでも見させてもらいましたし。
東京でもまったく変わっていませんでした。
とても気さくにファンサービスをしていました。
わたしはそのアシスタントとして、ファンの方を誘導させていただくこともありました。
来シーズンもCX東京やまた別の場所でJ-Powと触れ合う機会があるかもしれませんよ。
そのときは選手本人に話しかけてみましょう。
きっと気さくに応対してくれるでしょう。
そこにリスペクトがある。











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by bonsai-astn | 2016-02-14 12:00 | TEAM BONSAI活動記録
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