バイクエイジング

ある日の盆栽自転車店。
1台の自転車が作業スペースに持ち込まれました。
去るJCRC修善寺では仕事の都合で不出場を喫してしまったヤマノハ。
久々に来ました。
レースどころか練習にも顔を出せないという忙しさ。
きっと本人もツライ思いをしているでしょうから。
わたしは自転車を黙って受け取るのです。
それは男同士の無言の会話というやつです。
そこにリスペクトがある。
こうして忙しいなかでも定期的にメンテナンスに持ってきてくれるだけでうれしいじゃないですか。
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けれども。
モノ持ちの良いわたしと違って。
ヤマノハはチーム内でも随一の消耗を誇ります。
それゆえにメカニック作業をさせていただく頻度も多く。
修理内容もメカニック的に工夫を凝らすべきことが多く燃えるのです。
そして、消耗が早いのは本人には悪気は無い。
愛しているけれど消耗は早い。
これは仕方ない事。
そういうなかで、今回も驚きの消耗を発見しました。
SPEEDPLAYのペダルが、ちょっと危険なくらいにガクガクになっているので。
あ〜、これはベアリングがイカれてしまったのかなと調べてみましたら。
なんとシャフトが削れていました。
ヤマノハからは去年の夏に換えたばかりです、と抗議がはいりましたが。
現実にこうして削れているので仕方ありません。
個人的にはペダル部分の樹脂の消耗に比べて、シャフトの消耗はほとんど感じていませんでしたけれど。
逆パターンは初めて見たなというわけでして。
勉強になります。
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ここまでくるとペダルの部分も異常がありそうですが、どうやらまだ使えそう。
SPEEDPLAYにこの部分のパーツ販売はありませんので(ロングサイズは付け替え用として販売アリ)。
ジャンク品から持ってきて交換しました。
せっかくなのでワイヤーも全部交換。
BBのベアリングもグリスアップ。
ほとんどグリスが無い?みたいな状態でしたけれど。
それでも異常なく動作するChrisKingのベアリングはある意味異様です。
異様な頑丈さを誇ります。
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修理だけではなく、アップグレードも図ります。
それはブレーキ。
メインコンポーネントはSRAMですが。
ブレーキはシマノのデュラエースにしていただきました。
ある意味、電動シフトよりも評価の高い9000のブレーキ。
交換した方からハイパフォーマンスに唸るという具合です。
これは雰囲気よりも性能を取るという判断。
チームメートのクリハラ参謀も同じですね。
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そして、個人的な懸案事項としてコレ。
ヤマノハの自転車は基本的にオマカセしていただいてまして。
頼まれてもないのに勝手にやらせていただいている作業が多いのですが。
そのうちのひとつであるサドルのペイント。
みなさんに評判の声をいただきますのでヤマノハにもと思いメタリックシルバーでやってみましたら。
アラ、不思議。
すぐにハゲてしまっていたのです。
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これは申し訳ない。
カレと走るたび、カレが立ちこぎをするたびに思ってました。
そういうわけで預かったタイミングで緊急施術。
少しだけ色が残っているので同じ位置にマスキングを貼るのが困難を極めましたのと。
銀に色を乗せてどうなることかと心配してましたが。
まあ、それなりにキレイに出来上がりました。
今度は直ぐハゲないといいな(そしたら直ぐに剥げてしまいました体質によるものではないかという万人向けのカスタムではないことが証明されました)。
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レバーのお化粧も直して完成。
リフレッシュした自転車は持ち込まれた当時の状態の数倍は良くなったと自負できるほどリフレッシュしたと思えます。
そして、その状態ができるかぎり長持ちをするようにライダーに機材の使い方をアドバイスしなければいけません。
今回のメンテナンスでわかったライダーの癖を伝えて、故障が起きにくい体勢を作れたらと思います。
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それにしてもヤマノハのアイエフ。
すでに3年が経過しましたが、まったく古さを感じません。
これが世間に溢れますカーボンハイエンドカタログロードレーサーとの違いでしょうか。
落ち着き放ったオーラは吊るしの自転車とは別の視点で観察することを要求されているようにさえ感じさせます。
適時適当。
パーツを換え。
手を加え。
エイジングの調子が良いヤマノハ自転車の経過観察になります。
そこにリスペクトがある。










こころにはいつも自転車とリスペクト
盆栽自転車店です

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by bonsai-astn | 2015-04-23 12:00 | 盆栽屋仕事録
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