盆栽三都物語 京都 Rapha Gentlemen's Race編

京都の朝は早い。
日の出を待たずに行動を開始するのはいつぶりだろうか。
サイの角のようにただ独り。
しかし。
今日は、サイが5人。
左様。
Gentlemen's Raceに付。
コースは京都。
そこにリスペクトがある。
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photo:ybs_nobeyama

コースは京都市街の北方を走る。
ハンデレースのGentlemen's Race。
女性を含むチームが早いスタートに位置し。
早朝の6時から3分ごとにスタート。
我らが、TEAM BONSAI ASTRONAUTICSは全30チーム中の28番スタート。
なにせ、エントリーシートには「他チームを串刺し状に追い抜く」との意気を書かせていただいた。
これはジェントルマンなのか?
悩んだ自分も居たのは確かだが。
そう書いた。
7時24分。
号砲が鳴る。
ひと際、他チームとは様子が違うと云われた無言で静まりかえった盆栽人に響く。
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コースは京都。
もちろん走ったことはない。
わたしはいくらかの予想していた。
28番目のスタート。
他チームに追いつくのは中盤以降に集中するだろうということ。
しかし、走り出すとどうだ。
数分で前走のチームをパスして。
その後も快調に追い抜いていく。
危うく、わたしがinstaの投稿中にチームメートに置いていかれそうになったが。
其れ以外は順調。
かなり快調。
天気もいい。
空気も涼しい。
http://vimeo.com/65138472
リスペクトがある。
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しかし、快調なのも其れまで。
中盤にガレ場の登場。
左にカーブすると見事な未舗装路である。
他のチームを含め20人規模の大集団で突撃。
ここで盆栽のプロトンは崩壊。
後方を振り返るとクリハラが単独で遅れはじめていたので、独りにしないように指示してわたしはマイペースを保った。
しばらくすると舗装路が見えたので、そこで後方を待つと、ヨシムラ、キモトの順で上がってくる。
けれども、待てどもクリハラ、ヤマノハが来ない。
他に上がってきたヒトに聞けばパンクしてしまったらしい。
どのタイミングのヒトに聞いても皆がパンクしたって言うから。
いったい、何回パンクしたのか。
やっと上がってきたクリハラの後輪は修理したはずなのにペシャンコ。
ここで盆栽屋が修理を施し再スタート。
どうやら、仲間達は荒れた路面が苦手なようだ。
キレイな路面で挽回するしかないが、あまりのロスタイムに串刺し作戦を諦めかけた盆栽屋がクチビルを噛んだのも正直なところ。
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しかし、どうだろう。
第2チェックポイントでタイム差を見れば、トップの八ヶ岳CCからは約30分。
イケる。
そう確信した盆栽屋。
追い風にも乗り平坦路を快走ペース。
脚を痙攣し遅れ出したキモトにも休憩の時間を与えないが、回復のためのサプリメントの摂り方を指示して進む。
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photo:oguuu
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最終の第三チェックポイントでは、直前に盆栽屋のパンクがあったものの4位。
其の場で休憩中の八ヶ岳CCをパスして先に下る。
前を走るTeam Avellとの差は8分差。
最後の峠を越えて、3位も上出来でしょうと思っていたら。
京都市街にはいりかけたところで、なんとTeam Avellのみなさんを発見。
ここで獲物を追うケモノのごとく猛然とムチを入れるヨシムラとヤマノハ。
そこで盆栽屋の待ったがかかる。
市街地で追いついても、信号があって完全に追い抜くのは難しいだろうし、市街地でバチバチしたところで街のみなさまにご迷惑をおかけするだけだ、冷静になれ、息をひそめて付いていき、最後チョンと刺せばよいのだと説いた。
これは、Gentlemen's Raceなのだと。
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とは言ってはみたものの。
知らない街。
知らぬ道では不安がつきまとう。
信号が赤のタイミングで完全にTeam Avellを捉えたが、我らは民家の影に息を潜め隠れる。
潜水艦のように近づいてゆけ。
青になれば左折。
池のほとりを右カーブしていくときに、もしかしたら後方を振り返って気付かれるのではないかとドキドキしたが。
どうやら、あちらは無警戒のようだ。
そしたら、すぐに坂がやってきて、おお、これは抜けるか、でもどれくらい長いんだ?、と思ってタイミングを悩んでいたらTeam Avellの選手がひとり遅れ出す。
前の峠でも遅れていた選手。
チャンスとばかりに、全員に「行くぞ!」と声をかけてプッシュ。
そしたら、なんと、クリハラが遅れてしまう。
クリハラと、Avellの遅れたヒトとのあいだでデットヒート。
なにせ5人が揃っていなければならない。
そこにリスペクトがある。
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なんとかクリハラも頑張ってくれて、我がチームは5人をキープしたままゴールになだれ込み2位。
リスペクト。
皆で勝ち取った勝利。
否。
勝ってはいない。
でもうれしいじゃないか。
そこにリスペクトがある。
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アフターパーティー後は京都のハードコアーに聞いていた焼き肉屋さんで祝勝会。
否。
勝ってはいない。
でもうれしいじゃないか。
トラブルは数回あったが、落車は無い。
無傷だ。
そこにリスペクトがある。
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焼けていくハラミを見つめながら。
わたしは考えていた。
自転車は走行。
2輪は常に綱渡り。
走りきった盆栽人会。
我がチームメート達のサイクリストレベルは上がったのだろうか。
今回の無類の経験値を得て。
なにを思ったのだろうか。
これからの彼らの走りが楽しみである。
成長過程は荒削り。
調子が良くて仲間を置いて行ってしまうことがあるだろう。
険しい道の連続に脚をつくことがあるだろう。
パンク修理も完璧にこなすことができないこともあるだろう。
舗装されていないと、とたんに遅くなることもあるだろう。
獲物を見つけてケモノになることもあるだろう。
そうだろう。
そうだろう。
そこにリスペクトがある。
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Rapha Gentlemen's Race Kyoto。
こうしてひとつの旅が終わった。
祭りのあとは思い出が残り。
経験値はライダーの血になり肉となる。
これで強くなった。
上手くもなっただろう。
そして、果たしてジェントルマンになれたのか?
そこの答えはぼんやりとして。
いまだに出ないが。
そこは追求していきたい。
サイの角のようにただ独り。

コース上で応援してくれた方にサンキュー。
チェックポイントで癒してくれた優しい笑顔にありがとうを。
大きな事故、落車もなく走り終えたライダー全員に賛辞を。
このGentlemen's Raceに関わったみんなに最大のリスペクトを。

ありがとうございました。







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by bonsai-astn | 2013-05-01 12:00 | TEAM BONSAI活動記録
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